キャリブレーションの操作手順

YASKAWAロボットをキャリブレーションする方法について紹介します。

本節を開始する前に、以下のことを確認してください。

  1. ロード手順 を参照してロボットプログラムのロードを完了し、Mech-Centerとの接続を確立しました。

  2. ロボットハンド・アイ・キャリブレーションの使用ガイド を確認しました。

本節で紹介する自動キャリブレーションは、インターフェイスを介して、複数のキャリブレーションポイントでデータを取得します。以下の場合、本節をスキップしてください。

  • ビジョンシステムによるティーチングが可能であれば、Mech-Vizでキャリブレーションポイントを可視化して確認できるため、直に Mech-Vision から 自動キャリブレーション を実行することを推奨します。

  • インターフェイスでキャリブレーションを行うが、必要な撮像枚数が少ない場合は、 手動キャリブレーション を実行できます。

自動キャリブレーションのステップ

主に次の手順が含まれます。

キャリブレーションするためのプログラムを開く

  1. ロボットをティーチモードに切り替え、 JOB ‣ SELECT JOB をクリックします。カーソルを MM_AUTO_CALIB に移動して、ティーチペンダントの SELECT を押します。

    ../../../../_images/choose_caribrate_file_1.png
    ../../../../_images/choose_caribrate_file_2.png
  2. プログラムを選択した後、以下のような画面が表示されます。

    ../../../../_images/choose_caribrate_file_3.png

キャリブレーションの最下層点を教示

  1. ロボットを主動でキャリブレーションの最下層点に移動させます。カーソルを MOVJ P099 VJ=5 に移動し、ティーチペンダント DIRECT OPEN を押します。

    ../../../../_images/calibrate_start_point_11.png
  2. ティーチペンダントの SERVO ON READY を押した後、ティーチペンダントの背面のイネーブルスイッチを押しながら、 MODIFY を押してから ENTER を押します。位置変数 P099 を現在の位置に変更し、「TOOL」が 00 であることを確認します。

    ../../../../_images/calibrate_start_point_1_1.png
    ../../../../_images/calibrate_start_point_1_2.png
    ../../../../_images/calibrate_start_point_1_3.png
    ../../../../_images/calibrate_start_point_21.png
  3. ティーチペンダント DIRECT OPEN をもう一度押すと、 JOB の画面に戻ります。

プログラムを実行

  1. カーソルを0000行目に移動し、モードスイッチをPLAYモードに回し、ロボットを リピートモード に切り替えます。その後、ティーチペンダントの SERVO ON READY を押します。

    ../../../../_images/run_program_11.png
    ../../../../_images/run_program_21.png

    低い速度で動作する必要がある場合、 UTILITY ‣ SETUP SPECIAL RUN をクリックして、 SPEED LIMITVALID に変更します。

    ../../../../_images/low_speed_run_1.png
    ../../../../_images/low_speed_run_2.png
  2. その後、 START ボタンを押します。ボタンが点灯すると、プログラムの実行が開始されます。

    ../../../../_images/run_program_31.png

    注意

    異常が発生した場合は、すぐに PAUSE または EMERGENCY STOP ボタンを押してください。

  3. Mech-Centerのログに以下のメッセージが表示されると、次にMech-Visionでキャリブレーションパラメータを設定します。

    ../../../../_images/run_program_41.png

Mech-Visionでキャリブレーションを実行

  1. Mech-Visionを起動し、 カメラヘルパー ‣ カメラキャリブレーション ‣ 標準モード を順番にクリックして、キャリブレーションツールを起動します。

    ../../../../_images/open_calibrate_tools_12.png
  2. 新たなキャリブレーションを開始 にチェックを入れ、カメラの取り付け方式を選択します。ロボットの軸数を選択した後、 ランダムな複数キャリブレーションボード位置姿勢 を選択してキャリブレーション画面に入ります。

    ../../../../_images/open_calibrate_tools_22.png
    ../../../../_images/open_calibrate_tools_32.png
    ../../../../_images/open_calibrate_tools_42.png

    ヒント

    ロボットが検出されない場合は、接続に異常あります。ロボットプログラムを再実行してください。

  3. キャリブレーションツールのガイダンスに従い、キャリブレーションパラメータを設定します。 既定経路に沿ってロボットを移動して画像を取得 をクリックし、自動キャリブレーションを実行します。

    注意

    ロボットが60秒以内に次のキャリブレーションポイントに到達しない場合、タイムアウトエラーが発生します。この場合、プログラム一覧からキャリブレーションするためのプログラムを再度選択し、最初の行から実行し、Mech-Visionでキャリブレーションを再開する必要があります。