2D 画像関連パラメータ調整

2D パラメータ は 2D 画像を調整するために使用されます。適切な輝度に調整し、かつ必要なディテールが残るように 2D 画像を調整してください。

初級 モードに設定したときに調整可能なパラメータはよく使うパラメータで、優先に使用することを推奨します。専門 に設定したら詳細パラメータを調整することができます。それぞれ説明していきます。

よく使うパラメータを調整する

2D パラメータ では、各カメラシリーズに使用できる露出モードは以下の通りです。

露出モード

カラーカメラの露出モード

モノクロカメラの露出モード

DLP シリーズに適用

DEEP と LSR シリーズカメラに適用

Timed

icon_yes

icon_yes

icon_yes

Auto

icon_yes

icon_yes

HDR

icon_yes

icon_yes

Flash

icon_yes

icon_yes

異なる露出モードが適用するシーンは以下の通りです。

露出モード

機能と適用シーン

Timed

露出時間を設定します。通常、光線が安定した環境に使用します。

Auto

露出時間を自動的に調整します。通常、光線が変化する環境に使用します。

HDR

複数の露出モードを設定して画像を組み合わせます物体の色または種類がバラバラなシーンに適用されます。

Flash

プロジェクターを使用して補光します。暗い環境に使用されます。


Timed

  • DLP カメラ:

    露出時間 だけを調整すればいいです。

  • DEEP と LSR シリーズカメラ:

    DEEP と LSR シリーズカメラは、1 台のカラーカメラと 2 台のモノクロカメラが含まれます。現場のニーズに応じて カラーカメラの露出モード または モノクロカメラの露出モード を調整してください。

    調整するパラメータ

    使用シーン

    カラーカメラの露出モード

    露出時間

    2D 画像を取得

    モノクロカメラの露出モード

    モノクロカメラ露出時間

    内部パラメータをチェック

    ROI 設定

    Mech-Vision で外部パラメータを調整

露出時間/モノクロカメラ露出時間

  • 露出時間/モノクロカメラ露出時間によって輝度が異なります。

    • 露出時間を長くするほど輝度が高くなります。暗い環境に使用されます。

    • 露出時間を短くするほど輝度が低くなります。明るい環境に使用されます。

  • 異なる 露出時間 に設定した(その他のパラメートは同じ)ときに取得した 2D 画像は以下のようです。

    露出時間 30ms

    露出時間 120ms

    露出時間 220ms

    ../../../../_images/exposure_time_30.png
    ../../../../_images/exposure_time_120.png
    ../../../../_images/exposure_time_220.png
  • 異なる モノクロカメラ露出時間 に設定した(その他のパラメートは同じ)ときに取得した 2D 画像は以下のようです。

    露出時間 10ms

    露出時間 40ms

    露出時間 80ms

    ../../../../_images/lsr_timed_10.png
    ../../../../_images/lsr_timed_40.png
    ../../../../_images/lsr_timed_80.png

ヒント

DEEP と LSR シリーズカメラで画像を撮影するとき、 目にさらさないでください というメッセージが表示されます。無視 をクリックしてください。クリックしないと撮影するたびにメッセージが表示されます。


Auto

Auto に設定したときに取得した 2D 画像は、 諧調値2D 自動露出 ROI によって調整します。

諧調値

  • 輝度に影響を与えます。小さくすれば画像の輝度が低くなり、大きくすれば画像の輝度が高くなります。

  • 異なる 諧調の期待値 に設定した(その他のパラメートは同じ)ときに取得した 2D 画像は以下のようです。

    諧調の期待値 50

    諧調の期待値 100

    諧調の期待値 180

    ../../../../_images/gray_value_50.png
    ../../../../_images/gray_value_100.png
    ../../../../_images/gray_value_150.png

注釈

モノクロ画像の 諧調の期待値 は画像の輝度のことです。カラー画像の 諧調の期待値 は各カラーチャンネルの輝度のことです。

2D 自動露出 ROI

  • 自動露出 ROI を設定し、ROI に応じて 2D 画像の輝度を自動的に調整します。ROI を設定しなければ、視野全体に応じて輝度を自動的に調整します。

  • 設定手順

    1. 編集 をダブルクリックして ROI 設定画面に入ります。

    2. 左側で ROI を設定します。適用 をクリックしたら画面が閉じます。

      ../../../../_images/roi_2d.png

      注釈

      手動で ROI を調整することができます。

    3. icon_single_cap または icon_continuous_cap をクリックして再度画像を撮影します。このとき、2D 画像の輝度が変わります。

    ヒント

    クリア をクリックすれば設定した ROI をクリアします。

  • 異なる 2D 自動露出 ROI に設定した(その他のパラメートは同じ)ときに取得した 2D 画像は以下のようです。

    2D 自動露出 ROI

    2D 画像

    ../../../../_images/auto_roi_1.png
    ../../../../_images/auto_roi_scan_1.png
    ../../../../_images/auto_roi_2.png
    ../../../../_images/auto_roi_scan_2.png
    ../../../../_images/auto_roi_3.png
    ../../../../_images/auto_roi_scan_3.png

HDR

トーンマッピング

  • トーンマッピングは、画像のカラーを増強してより豊富なディテールを表示するために使用されます。これを使用するには、True をにチェックを入れてください。

  • トーンマッピング を True と False にした効果の比較は以下の通りです。

    False

    True

    ../../../../_images/tone_mapping_false.png
    ../../../../_images/tone_mapping_true.png

露出時間シーケンス

  • 複数の露出時間を設定し、異なる露出時間で撮影した画像を組み合わせて、暗い部分と明るい部分のディテールがより完全な 2D 画像を一枚取得します。

  • 手順

    1. 編集 をダブルクリックして露出時間シーケンス画面に入ります。

      ../../../../_images/hdr_interface.png
    2. + をクリックしてシーケンスを追加して露出時間を設定します。

    3. - をクリックしてシーケンスを削除します。

    4. シーケンスを削除してから有効にするには 適用 をクリックします。

    注釈

    • キャンセル :編集を保存せずに画面を閉じます。

    • リセット :全ての露出時間シーケンスをクリアします。

  • 一つの露出時間

    500ms

    700ms

    900ms

    ../../../../_images/hdr_false_500ms.png
    ../../../../_images/hdr_false_700ms.png
    ../../../../_images/hdr_false_900ms.png
  • 複数の露出時間

    700ms

    500ms & 900ms

    500ms & 700ms & 900 ms

    ../../../../_images/hdr_false_1.png
    ../../../../_images/hdr_false_2.png
    ../../../../_images/hdr_false_3.png

Flash

  • プロジェクターで補光します。暗い環境に使用されます。

  • Flash を使用/不使用したときに撮影した 2D 画像は以下の通りです。

    使用

    不使用

    ../../../../_images/flash.png
    ../../../../_images/flash_no.png
  • Flash を選択した場合、3D パラメータの露出時間を調整することで 2D 画像の輝度を改善することができます。異なる露出時間で取得した画像は以下の通りです。

    露出時間 4ms

    露出時間 10ms

    露出時間 15ms

    ../../../../_images/time_3d_4.png
    ../../../../_images/time_3d_10.png
    ../../../../_images/time_3d_15.png

ヒント

カラーカメラで画像をキャプチャする時、現場で照明が悪くて画像の色が実物とずれがあった場合に、 ホワイトバランス を調整します。詳しくは、 2D カメラを表示、パラメータを設定 をご参照ください。


詳細パラメータ調整

カメラのゲイン

  • 3D パラメータ で、画像の輝度を高くするために使用されます。露出時間を設定しても輝度を改善できない場合に カメラのゲイン を高くすることを推奨します。ただし、高くすれば画像にノイズが発生する可能性があります。調整範囲は:0~16dB。

  • 異なる カメラのゲイン の値に設定したときに取得した画像は以下の通りです。

    ゲイン 0

    ゲイン 5

    ゲイン 10

    ../../../../_images/gain_0_2d.png
    ../../../../_images/gain_5_2d.png
    ../../../../_images/gain_10_2d.png

以上は 2D 画像の調整方法についての説明です。これから、よく使うパラメータを調整することで深度画像と点群を調整する方法について説明します。