ロード手順

本節では、標準インターフェイスプログラムをABBロボットにロードする方法について説明します。主に次の手順が含まれます。

ハードウェアとソフトウェアのバージョンを確認

  • 四軸または六軸ロボット。

  • 制御モジュールには616-1 PC Interfaceオプションがインストールされています。以下の手順に従って確認してください。

    ../../../../_images/check_version11.png
    ../../../../_images/check_version21.png
    ../../../../_images/check_installation1.png

注意

Vizによりロボットをティーチングするには、制御モジュールに616-1 PC Interfaceオプションがインストールされている必要があります。

ネットワーク接続を確立

ハードウェアの接続

下図に示すように、産業用コンピュータのLANケーブルをコントローラのX6(WAN)ポートに接続します。

../../../../_images/port3.png

IP設定

ティーチペンダントまたはRobotstudioでIPを設定することができます。

  • ティーチペンダントでIPを設定:

    1. 下図の通りにブートアプリケーションを起動します。

      ../../../../_images/ip_setting15.png
      ../../../../_images/ip_setting22.png
      ../../../../_images/ip_setting31.png
      ../../../../_images/ip_setting42.png
    2. 再起動して以下の画面に入り、IP設定を行います。ロボットと産業用コンピュータIPを同じネットワークセグメントに設定してください。

      ../../../../_images/ip_setting51.png
      ../../../../_images/ip_setting61.png
      ../../../../_images/ip_setting71.png
      ../../../../_images/ip_setting81.png
      ../../../../_images/ip_setting91.png
      ../../../../_images/ip_setting101.png
  • RobotstudioでIPを設定:

    下図に示すようにIPを設定します。設定完了後、ロボットを再起動してください。

    ../../../../_images/ip_setting111.png
  • IP変更の結果を確認:

    ../../../../_images/ip_setting121.png
    ../../../../_images/ip_setting131.png

ファイルをロボットにロード

注意事項

誤操作後にロボットシステムを復元するために、ロボットを操作する前にバックアップを作成してください。

  • ティーチペンダントでバックアップを作成

  1. 左上のメニューバーをクリックするとメイン画面が表示され、 再起動 をクリックします。

    ../../../../_images/backup12.png
  2. システムのバックアップを作成 をクリックします。

    ../../../../_images/backup22.png
  3. 1 をクリックして名前を変更し、 2 をクリックしてパスを変更することができます。変更したら、 バックアップ をクリックします。

    ../../../../_images/backup32.png

ファイルを選択

ヒント

ロードするファイルはMech-Centerインストールフォルダにあります。

XXXX/Mech-Center-xxx/Robot_Interface/ABB フォルダーにあるABBロボットのロードファイル(下記の二つのファイル)をUSBメモリにコピーします。

  • MM_Module.mod (プログラムモジュールファイル)

  • MM_Auto_Calib.mod (プログラムモジュールファイル)

選択したファイルをロボットにロード

ティーチペンダントまたはRobotStudioを使用してファイルをロボットにロードします。

  • ティーチペンダントでロード:

    1. プログラムエディタ をクリックします。

      ../../../../_images/copy_file11.png
    2. タスクおよびプログラム をクリックします。

      ../../../../_images/copy_file22.png
    3. T_ROB1 を選択して モジュールの表示 をクリックします。

      ../../../../_images/copy_file32.png
    4. ファイル ‣ モジュールをロード... をクリックします。

      ../../../../_images/copy_file42.png
    5. USBメモリにあるプログラムモジュールファイル MM_Module.mod を選択して OK をクリックします。

      ../../../../_images/copy_file52.png
    6. ポップアップウィンドウで はい をクリックします。

      ../../../../_images/copy_file61.png
    7. 上記を参照して MM_Auto_Calib.mod をロードします。最後にT_ROB1で2つのファイルがロードされたかを確認します。

      ../../../../_images/copy_file71.png
  • RobotStudioでロード:

    1. RobotStudioを起動してコントローラに接続します。

      • 産業用コンピュータのLANケーブルがコントローラのLANポートに接続された場合、 ワンクリック接続 をクリックします。

      ../../../../_images/load_program13.png
      • スイッチを介して、または直接コントローラX6ネットワークポート(WANポート)に接続された場合、下図に示すようにコントローラを追加します。それで自動的にコントローラに接続されます。

      ../../../../_images/load_program23.png
    2. 下図に示すように、T_ROB1を右クリックしてから モジュールのロード をクリックします。

      ../../../../_images/load_program33.png
    3. ファイルを選択して 開く をクリックします。

      ../../../../_images/load_program43.png
    4. T_ROB1で二つのファイルがロードされたかを確認します。

      ../../../../_images/load_program52.png

ロード後の操作

  1. MM_Auto_Calibを選択して モジュールの表示 をクリックします。

    ../../../../_images/load_program61.png
  2. MM_Calibrationを開きます。

    ../../../../_images/load_program6_1.png
  3. プログラムのIPを産業用コンピュータのIPに変更します。Mech-Centerの中、ホストアドレスが変更されたら、50000というポート番号もそれと一致するように変更しなければなりません。

    ../../../../_images/load_program71.png

ロボットの接続状態をテスト

Mech-Centerでインターフェイスのパラメータを設定

../../../../_images/connect_robot1.png
  1. Mech-Centerを起動して「設定」をクリックします。

  2. Mech_Interfaceを選択して Mech-Interfaceを使用 にチェックを入れます。

  3. インターフェイスサービスのタイプは 標準インターフェイス を選択します。

  4. インターフェイスオプションは TCP ServerHEXリトルエンディアン を選択します。

  5. ロボットの型番を選択します。

  6. ホストアドレスを設定します。初期値は50000です。変更する必要があれば、ロボット側で通信を初期化する時に変更してください。

  7. 設定完了後、 保存 をクリックします。

接続をテスト

  1. Mech-Centerメインインターフェイスのツールバーで、インターフェイスを起動 をクリックして下図のような画面が表示されます。

    ../../../../_images/connect_robot2.png
  2. ティーチペンダントで デバッグ ‣ PPをルーチンへ をクリックします。

    ../../../../_images/connect_robot3.png
  3. MM_Calibrationを選択して OK をクリックします。

    ../../../../_images/connect_robot4.png
  4. 指針が9行目に移すまで手動でプログラムを実行します。

    ../../../../_images/connect_robot4_1.png
  5. ティーチペンダントとMech-Centerで以下のようなメッセージが表示されると、ロボットが正常に接続されたことになります。

    ../../../../_images/connect_robot5.png
    ../../../../_images/connect_robot6.png