ELITE

本節では、VizによりELITEロボットをティーチングする方法について説明します。主に次の手順が含まれます。

事前準備

まず次のことを確認してください。

  1. ECシリーズロボットコントローラのバージョンが2.17以上であること。

  2. Mech-Centerのバージョンが1.7.0以上であること。

ネットワーク接続を確立

ハードウェアの接続

LANケーブルで 産業用PCのLANポートロボットコントローラのLANポート を接続します。

../../../_images/hardware_connection.png

IPとコントローラのバージョンを確認

  1. ティーチペンダントで システム ‣ システム情報 をクリックし、IPとコントローラのバージョンを確認できます。

    ../../../_images/check_ip.png

IPアドレスを変更

注釈

以下のいずれかのポートのIPアドレスを変更することで、両方のポートのIPアドレスが同じネットワークセグメントにあるようにすることができます。

  • ロボットコントローラのLANポート

  • ロボットと接続されている産業用PCのLANポート

ロボットのIPアドレスを変更するには、以下の手順を実行します。

  1. 管理者アカウントへ切替:キーを TEACH にし、左下のアカウントモードが 管理者 になっていることを確認します。

    管理者 になっていない場合、アカウントモードをクリックして 管理者 を選択し、パスワード(初期パスワードは333333)を入力してから、左側隅にある 設定 をクリックします。

  2. ティーチペンダントで システム ‣ システム構成 ‣ ネットワーク設定 を順番にクリックします。

    ../../../_images/change_ip_1.png
  3. これでIPを変更することができます。IPを変更したら、 設定 をクリックして変更を保存します。

    ../../../_images/change_ip_2.png

ロボットを接続

ロボットファイルをバックアップ

ロボットシステムへの影響を避けるため、ロボットの接続を開始する前に、ロボットシステムのファイルをバックアップしておくことをお勧めします。操作中に問題が発生した場合、バックアップファイルを使用してロボットシステムを復元することができます。

  1. USBメモリをコントローラのUSBポートに差し込みます。

  2. ティーチペンダントで システム ‣ ファイルバックアップ ‣ ユーザーデータバックアップ を順番にクリックします。

    ../../../_images/elite_backup_1.png
  3. ポップアップウィンドウで 確認 をクリックします。

    ../../../_images/elite_backup_2.png
  4. 正常にバックアップした後、USBメモリに rbctrl という名前のフォルダが表示されます。ロボットのバックアップファイルは、このフォルダに自動的に保存されます。

リモート機能の有効化

  1. ティーチペンダントで 実行準備 ‣ プロセス構成 をクリックし、 長距離 にチェックを入れてロボットを再起動します。ロボットのリモート機能がすでに有効になっている場合は、このステップをスキップしてください。

    ../../../_images/elite_remote_1.png
  2. ティーチペンダントのキーをREMOTE(リモートモード)にします。

    ../../../_images/elite_remote_2.png

ロボットの接続状態をテスト

詳細については、 ロボットの接続状態をテスト をご参照ください。