画像のモフォロジー処理

機能

このステップは、モフォロジーを使用して画像を処理します。

../../../../../_images/functional_description14.png

使用シーン

このステップは、画像前処理によく使われます。画像品質が良くない、もしくはより詳細な調整を行う場合、ニーズに応じて膨張処理、収縮処理、オープニング・クロージング処理などにより、ノイズ除去や穴埋めなどを実現します。

入力と出力

クロージング処理を例として、画像のモフォロジー処理の入力と出力の効果は下図に示します。

../../../../../_images/input_and_output74.png

パラメータの説明

モフォロジー処理のタイプ

パラメータ説明:このパラメータは、モフォロジー処理のタイプヲ選択するために使用されます。
初期値:DilateOperator
オプション:ClosingOperator(クロージング処理)、DilateOperator(膨張処理)、ErodeOperator(収縮処理)、 OpeningOperator(オープニング処理)、Skeleton(スケルトン抽出)
調整説明:
  1. ClosingOperator:膨張処理後に収縮処理することの別称です。前景の物体内部の穴又は黒い点を埋めることに役に立ちます。

    カーネルのサイズ
    初期値:21pixel
    調整説明:検出要件に従って設定してください。操作カーネルが大きいほど、膨張後の収縮効果が強くなります。調整の効果を 調整の例 に示します。
    カーネルの形状
    初期値:長方形(MORPH_RECT)
    オプション:長方形(MORPH_RECT)、十字型(MORPH_CROSS)、楕円(MORPH_ELLIPSE)
    調整説明:初期値を使用することをお勧めします。特別な場合は実際のニーズに応じて設定してください。
    • 画像のディテール復元程度:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

    • 操作に必要な時間:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

  2. DilateOperator:膨張操作。対象物の面積を増やして対象物の損傷部分を繋ぎます。

    カーネルのサイズ
    初期値:3pixel
    調整説明:操作カーネルが大きいほど、膨張効果が強くなります。検出要件に従って設定してください。調整の効果を 調整の例 に示します。
    カーネルの形状
    初期値:長方形(MORPH_RECT)
    オプション:長方形(MORPH_RECT)、十字型(MORPH_CROSS)、楕円(MORPH_ELLIPSE)
    調整説明:初期値を使用することをお勧めします。特別な場合は実際のニーズに応じて設定してください。
    • 画像のディテール復元程度:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

    • 操作に必要な時間:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

  3. ErodeOperator:収縮処理。小さいノイズを除去して二つのつながっている物体を離します。

    カーネルのサイズ
    初期値:3pixel
    調整説明:操作カーネルが大きいほど、収縮効果が強くなります。検出要件に従って設定してください。調整の効果を 調整の例 に示します。
    カーネルの形状
    初期値:長方形(MORPH_RECT)
    オプション:長方形(MORPH_RECT)、十字型(MORPH_CROSS)、楕円(MORPH_ELLIPSE)
    調整説明:初期値を使用することをお勧めします。特別な場合は実際のニーズに応じて設定してください。
    • 画像のディテール復元程度:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

    • 操作に必要な時間:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

  4. OpeningOperator:収縮処理後に膨張処理することの別称です。ノイズ除去に役に立ちます。

    カーネルのサイズ
    初期値:21pixel
    調整説明:検出要件に従って設定してください。調整の効果を 調整の例 に示します。
    カーネルの形状
    初期値:長方形(MORPH_RECT)
    オプション:長方形(MORPH_RECT)、十字型(MORPH_CROSS)、楕円(MORPH_ELLIPSE)
    調整説明:初期値を使用することをお勧めします。特別な場合は実際のニーズに応じて設定してください。
    • 画像のディテール復元程度:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

    • 操作に必要な時間:MORPH_RECT < MORPH_CROSS < MORPH_ELLIPSE

  5. Skeleton:対象輪郭を抽出します。調整の効果を 調整の例 に示します。

調整の例

ClosingOperator処理

ClosingOperator を選択した場合、操作カーネルサイズが少しずつ増やしたときの画像効果を下図に示します(操作カーネルサイズが1から3に少しずつ増やします)。

../../../../../_images/contrast_effects_of_closing_operator11.png

DilateOperator処理

DilateOperator を選択した場合、操作カーネルサイズが少しずつ増やしたときの画像効果を下図に示します(操作カーネルサイズが1から3に少しずつ増やします)。

../../../../../_images/contrast_effects_of_dilate_operator11.png

ErodeOperator処理

ErodeOperator を選択した場合、操作カーネルサイズが少しずつ増やしたときの画像効果を下図に示します(操作カーネルサイズが1から3に少しずつ増やします)。

../../../../../_images/contrast_effects_of_erode_operator11.png

OpeningOperator処理

OpeningOperator を選択した場合、操作カーネルサイズが少しずつ増やしたときの画像効果を下図に示します(操作カーネルサイズが1から3に少しずつ増やします)。

../../../../../_images/contrast_effects_of_opening_operator1.png

Skeleton処理

この処理実行前後の画像効果は下図に示します(1は実行前、2は実行後)。

../../../../../_images/contrast_effects_of_skeleton1.png