ピクセルを物理的な長さに変換¶
機能¶
2D画像で指定された線分の実際の長さを計算します。このステップを使用するにはキャリブレーションボードが必要です。また、キャリブレーションボードは測定する線分と同じ平面上にある必要があります。
使用シーン¶
2D画像から平らな物体のサイズを測定するために使用されます。
測定する線分を入力する必要があるため、このステップは、 線分間の距離を測定 、 点から円までの距離を測定 、 円から線分までの距離を測定 などのLineSegmentList出力ポートを持つ測定クラスのステップの後に使用されることがよくあります。
入力と出力¶
パラメータの説明¶
変換方法
パラメータ説明:このパラメータは、ピクセルを物理的な長さを変換する方法を設定するために使用されます。オプション:変換率、ホモグラフィー。
変換率:線分の実際の長さは、ピクセル単位の線分の長さに変換率を掛けた値に等しくなります。
ホモグラフィー:線分の実際の長さは、画像平面を実際の平面にマッピングすることによって計算されます。
初期値:変換率。
変換率
変換方法を 変換率 に設定する場合、線分の実際の長さはピクセル単位の線分の長さに変換率を掛けた値に等しくなります。
- 変換率
- パラメータ説明:ピクセル距離から実際の距離への変換スケールです。初期値:1.0000
ホモグラフィー
変換方法を ホモグラフィー に設定する場合、画像平面から実際の平面へのマッピングを通じて線分の実際の長さを計算します。
このステップは、2つのホモグラフィー方法で画像平面から実際の平面へのマッピングを計算して線分の実際の長さを計算することができます。
キャリブレーションを使用しない方法。 パラメータ キャリブレーションボードの白い円の中心距離 、 キャリブレーションボードの白い円の行数 、 キャリブレーションボードの白い円の列数 で画像平面から実際の平面へのマッピングを計算して線分の実際の長さを計算します。この方法で計算処理にかかる時間は短くて済みます。
キャリブレーションの方法。 パラメータ キャリブレーションボードの白い円の中心距離 、 キャリブレーションボードの白い円の行数 、 キャリブレーションボードの白い円の列数 で確認したキャリブレーションボードを使用してキャリブレーションを行い、カメラの内部パラメータと外部パラメータを取得し、画像平面から実際の平面へのマッピングを計算して、パラメータ キャリブレーションボードの平面高さ 、 測定する平面距離 と組み合わせて線分の実際の長さを計算します。この方法の結果は、キャリブレーションされていない方法よりも正確です。
ホモグラフィー に関連するパラメータおよび説明は以下の通りです。
- キャリブレーションボードの白い円の中心距離
- 初期値:1調整説明:隣接する2つのキャリブレーションボードの白い円の中心間の実際の距離を設定するために使用されます。キャリブレーションボードの白い円のグリッドの水平方向と垂直方向の隣接する円の中心間の距離は等しくなければなりません。実際の状況に応じて設定してください。
- キャリブレーションボードの白い円の行数
- 初期値:7調整説明:このパラメータは、キャリブレーションボード上の白い円の行数を設定するために使用されます。実際の状況に応じて設定してください。
- キャリブレーションボードの白い円の列数
- 初期値:7調整説明:このパラメータ、キャリブレーションボード上の白い円の列数を設定するために使用されます。実際の状況に応じて設定してください。
- キャリブレーションによる計算
- 初期値:チェックを入れない。調整説明:このパラメータは、キャリブレーションによる実際の長さを計算するかどうかを設定するために使用されます。チェックを入れると、このステップに入力される画像を使用して自動的にキャリブレーションが行われ、キャリブレーションで得られたカメラパラメータに基づいて長さが計算されます。
- 画像番号
- パラメータ説明:複数枚の画像を入力する場合、このパラメータを通じてどの画像で線分の実際の長さを計算するかを選択するできます。初期値:1調整説明:画像番号を選択した後、「デバッグ結果出力」ウィンドウでこの番号が対応する可視化出力結果を表示できます。
- キャリブレーションボードの平面高さ
- パラメータ説明:キャリブレーションボードの平面と基準面との距離です。基準平面は、通常、キャリブレーションボードと測定する対象物が置かれている面を指します。初期値:0調整説明:キャリブレーションボードをテーブルの上に置き、ボードの厚さが約2cmの場合、キャリブレーションボードの平面高さは2cmとなります。
- 測定する平面距離
- パラメータ説明:キャリブレーションボードの平面と基準面との距離です。基準平面は、通常、キャリブレーションボードと測定する対象物が置かれている面を指します。初期値:0調整説明:測定する対象物をテーブルの上に置き、測定する対象物の平面がテーブルから約2cmのところにある場合、測定する平面距離は2cmとなります。