不具合情報の収集¶
お客様ご自身で不具合を解決できない場合、本節を参照して不具合に関する情報を収集し、Mech-Mind株式会社にお問い合わせください。
不具合に関する情報¶
不具合に対処する際、正確で豊富な不具合情報があれば、不具合の突き止めや解決を迅速に対応することが可能です。
不具合現象¶
不具合が発生した場合、何が起こったのか、どのような状況で発生したのかを正確に記述し、アラームまたは例外ウィンドウのスクリーンショットを提供してください。
ソフトウェアの動作環境とその設定¶
また、不具合が発生した場合、不具合発生時のソフトウェアの動作環境とその設定も提供する必要があります。詳細は次の通りです。
ソフトウェアの名前とそのバージョン:不具合に関連するソフトウェアの名前とそのバージョンを提供してください。ソフトウェアのバージョン番号は、ソフトウェアで ヘルプ > ○○について をクリックして確認できます。
カメラ型番、番号、ファームウェアバージョン、取り付け方式:不具合が発生したカメラ型番、番号、ファームウェアのバージョン、取り付け方式を提供してください。
産業用PCの仕様:不具合が産業用PCに関連している場合、産業用PCのハードウェア構成を提供してください。
産業用PCのシステム言語とロケール:不具合が産業用PCに関連している場合、産業用PCのシステムバージョンを提供してください。表示言語に関する不具合では、産業用PCの現在のシステム言語とロケールを提供してください。
ソフトウェアの表示言語:言語表示に関連する不具合については、ソフトウェアの言語設定を提供してください。
プロジェクト:正常に実行しない場合や期待する結果が得られない場合は、シミュレーション可能なプロジェクト(プロジェクトデータ、ディープラーニング関連データを含む)を提供してください。
ログ¶
Mech-Mindソフトウェアシステムは、ソフトウェアの実行やプロジェクトの実行状況をリアルタイムに監視し、詳細な実行ログを記録します。ソフトウェアに不具合が発生した場合は、 ソフトウェアの実行ログを収集 をご参照ください。
Mech-Mindビジョンシステムとロボットや周辺機器との通信に不具合がある場合や、ロボットが期待通りに動作しない場合、ソフトウェアの実行ログに加え、ロボットのログを収集する必要があります。
デバッグファイル(.dmp形式)¶
デバッグファイルは、ソフトウェアのクラッシュやメモリエラーなどを保存するためのメモリダンプファイルで、不具合が発生した原因を突き止め、適切な解決策を見出すために役立ちます。
Mech-Mindソフトウェアシステムは、以下の場合にデバッグファイルを生成します。
ソフトウェアがクラッシュした後、フラッシュバックします。
ソフトウェアが例外をキャッチした後、ユーザーは Retry をクリックします。
場合によっては(重大なメモリーエラーなど)、ソフトウェアが例外をキャッチできないこともありますが、システムが例外をキャッチしてデバッグファイルを生成することも可能です。
また、万が一ソフトウェアが動かなくなってしまった場合に、手動でダンプファイルを作成することができます。
デバッグファイルの収集方法については、 デバッグファイルを収集 をご参照ください。
不具合情報を収集¶
以下では、一般的な不具合情報を収集する方法について説明します。
ソフトウェアの実行ログを収集¶
Mech-Visionのログを収集
方法1:Mech-Visionを起動し、 ログ エリアの下部にある ログフォルダを開く をクリックし、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.log)を見つけます。
方法2:ファイルサーバーリソースマネージャーで、Mech-Visionソフトウェアのインストールディレクトリにある \logs
フォルダを開き、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.log)を見つけます。
Mech-Vizのログを収集
方法1:Mech-Vizを起動し、 ログ エリアの下部にある ログフォルダを開く をクリックし、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.log)を見つけます。
方法2:ファイルサーバーリソースマネージャーで、Mech-Vizソフトウェアのインストールディレクトリにある \logs
フォルダを開き、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.log)を見つけます。
Mech-Centerのログを収集
方法1:Mech-Centerを起動し、 ログ エリアの下部にある フォルダを開く をクリックし、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.html)を見つけます。
方法2:ファイルサーバーリソースマネージャーで、Mech-Centerソフトウェアのインストールディレクトリにある \logs
フォルダを開き、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.html)を見つけます。
ディープラーニングのログを収集
Mech-Visionが.dlkpackまたは.dlkpackCという拡張子のディープラーニングモデルパッケージを使用し、Mech-Visionを個別に起動する場合、以下のようにディープラーニングを収集することができます。
ファイルサーバーリソースマネージャーで、Mech-Visionソフトウェアのインストールディレクトリにある
\dl_sdk_log
フォルダを開き、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.log)を見つけます。
Mech-Visionが.dlkpackまたは.dlkpackCという拡張子のディープラーニングモデルパッケージを使用し、Mech-Centerを通じてMech-Visionを起動する場合、以下のようにディープラーニングのログを収集することができます。
ファイルサーバーリソースマネージャーで、Mech-Centerソフトウェアのインストールディレクトリにある
\src\dl_sdk_log
フォルダを開き、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.log)を見つけます。
Mech-Visionが旧いバージョンのディープラーニングモデルパッケージ(拡張子がpthまたはdlkmp)を使用する場合、以下のようにディープラーニングのログを収集することができます。
ファイルサーバーリソースマネージャーで、Mech-Visionソフトウェアのインストールディレクトリにある
\resource\deeplearning_server\logs
フォルダを開き、不具合が発生した日のログファイル(拡張子が.log)を見つけます。
デバッグファイル(.dmp形式)を収集¶
ソフトウェアのフラッシュに問題がある場合、または異常アラーム(Exception)がポップアップして Retry ボタンをクリックした場合、以下のように.dmpファイルを収集することができます。
ファイルサーバーリソースマネージャーで、Mech-Vision/Mech-Viz/Mech-Centerソフトウェアのインストールディレクトリを開き、拡張子が.dmpのデバッグファイル(mmind_vision_76f5af345b_202xxxxx_145339.dmpなど)を見つけます。
ソフトウェアがハングアップした場合、以下のように.dmpファイルを収集することができます。
産業用PCで、タスクマネージャーを開き、アプリケーションを見つけます。
注釈
Mech-Visionのアプリケーション名(.exe)はmmind_vision.exe、Mech-Vizのアプリケーション名はmmind_viz.exe、Mech-Centerのアプリケーション名はPythonとなります。
アプリケーションを右クリックし、ショートカットメニューから ダンプファイルの作成 をクリックします。
ダンプファイルが作成されるまで待ちます。
ダンプファイルが正常に作成されたら、ダンププロセスのダイアログボックスに ファイルの場所を開く をクリックして、作成された.dmpファイルを見つけます。
ソフトウェアに異常があり、システムのみがそれを検出した場合、以下のように.dmpファイルを収集することができます。
産業用PCで スタート をクリックし、検索ボックスに「イベントビューアー」と入力し、選択します。
Windowsログ > アプリケーション を選択し、イベント一覧から異常関連のイベントを見つけ、チェックを入れます。
下の 全般 タブで、添付ファイル領域にある.dmpファイルのパスを確認します。
ロボット側の不具合情報を収集¶
ロボットがMech-Mindビジョンシステムと異常通信を行った場合、Mech-Mindソフトウェアシステムのログに加え、ロボット側の通信プログラム(またはバックアップ)およびログも収集する必要があります。以上の情報を収集するために、ロボットの取扱説明書をご参照ください。
ロボットがビジョン結果や計画した経路に従って移動または把持しない場合、Mech-Mindソフトウェアシステムのログに加え、ロボット側の通信プログラム(またはバックアップ)、ログ、プログラムのエラー箇所のスクリーンショット、現場の写真、レジスタデータのスクリーンショットなどを収集する必要があります。以上の情報を収集するために、ロボットの取扱説明書をご参照ください。