通信方式¶
Mech-Mindビジョンソリューションを使用する場合、Mech-Mindビジョンシステムとロボット側(ロボット、PLCもしくはホストコンピュータ)との通信を完了させる必要があります。Mech-Mindビジョンシステムでは、以下の通信方式を提供しています。
Vizティーチング通信¶
Mech-Mindビジョンシステムは、監視プログラムのロードまたはリモートコントロールにより、ロボットとマスター/スレーブの通信/制御モデルを形成します。Mech-Mindビジョンシステムはマスターとしてコマンドを送信し、ロボットはスレーブとしてマスターからのコマンドに従って動作します。
この方式は、ロボットとの通信にのみ対応しています。この方式を使用する場合、Mech-Mindビジョンシステムは、ロボット上で実行するVizとの通信プログラム、またはロボットのSDK(Software Development Kit)を介してロボットとの専用の通信チャネルを構築します。
Vizティーチング通信がサポートするロボットブランドについては、 Vizティーチング通信 をご参照ください。
インターフェース通信¶
Mech-Mindビジョンシステムは、外部通信インターフェースを提供しており、標準通信プロトコルに基づいてロボット側(ロボット、PLCまたは上位システム)との通信を行います。通信を行う際に、通常はロボット側がインターフェースコマンドを呼び出し、Mech-Mindビジョンシステムが処理した結果を返し、最後にロボット側が返された結果に従って処理します。インターフェース通信を使用する場合、通信の確立とコマンドの送受信のために、通信側それぞれに対応したインターフェースプログラムを作成する必要があります。
Mech-Mindビジョンシステムでは、以下2種類のインターフェース通信が可能です。
標準インターフェース:Mech-Mindビジョンシステムでは、インターフェース通信の使用を容易にするために、標準化されたインターフェースプログラムを内蔵しています。よく使われるインターフェース関数を標準的なコマンド群として用意しています。ユーザーは、ロボット側の標準インターフェース通信プログラムの作成とロードを行うだけで使用できます。一般的なロボットブランドやPLCブランドに対して、Mech-Mindは標準インターフェース通信プログラムを提供しています。ユーザーはそのプログラムをロボットやPLCにロードをすることで、Mech-Mindビジョンシステムと通信することができます。また、Mech-Mindでは、ユーザーが実行プログラムを作成する際に参考できるよう、把持のサンプルプログラムも提供しています。
Adapter:カスタマイズした通信方式を提供します。Adapterを使用する場合、Mech-Mindビジョンシステム用のAdapterプログラムを作成・設定し、ロボット側で対応するAdapter通信プログラムを作成・ロードする必要があります。
標準インターフェースとAdapterに対応可能な通信対象と通信プロトコルは以下の通りです。
通信方式 |
通信対象 |
通信プロトコル |
説明 |
|
Vizティーチング通信 |
ロボット |
通信プロトコルの追加は不要 |
||
インターフェース通信 |
標準インターフェース |
ロボット、PLC、上位システム |
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PROFINETおよびEtherNet/IPの産業用フィールドバスを用いた通信を行う場合、IPCおよび通信対象に対応するPCIe通信カードを装備する必要があります。 |
Adapter(アダプター) |
ロボット、PLC、上位システム |
|
標準インターフェース通信方式がサポートするロボットブランドとPLCブランドは、 標準インターフェース通信 をご参照ください。
注釈
Mech-Vizソフトウェアは、Vizティーチング通信とインターフェース通信の両方とも使用できますが、ソフトウェアの役割は異なります。
Vizティーチング通信を使用する場合、Mech-Vizソフトウェアはビジョン結果をもとにロボットの動作経路を計画し、計画した経路に沿って動作するようにロボットを制御します。
インターフェース通信を使用する場合、ロボット側からのコマンドを受け、Mech-Vizソフトウェアはビジョン結果をもとにロボットの動作経路を計画し、計画した経路点をロボット側に返します。計画した経路点はロボット側によって処理されます。
各通信方式の機能比較については、 各通信方式の比較 をお読みください。
通信方式の選択方法については、 通信方式の選択 をお読みください。