産業用PCのLANケーブルの接続とIPアドレス設定

ソフトウェアのインストールが完了したら、LANケーブルを産業用PCのLANポートに接続し、カメラ、産業用PCおよびロボットのIPアドレスを設定します。次の2つのIPアドレスは、同じネットワークセグメント内に設定する必要があります。

  • カメラと産業用PCでカメラを接続するためのLANポート

  • ロボットと産業用PCでコントローラを接続するためのLANポート

ヒント

  • 産業用PCのLANポートは、同じネットワークセグメンに設定しないでください。

  • 産業用PCのIPアドレス設定の失敗を回避するために、産業用PCのIPアドレスを設定してから、カメラのIPアドレスとロボットのIPアドレスを設定してください。

  • ギガビットスイッチは、LANポートが足りない場合に使用することができます。

LANケーブル接続とIPアドレス設定の流れは次の通りです。

  1. カメラのLANケーブルのRJ45コネクタを、産業用PCのLANポートに差し込みます。詳細については、 LANケーブルの接続 をご参照ください。

  2. 産業用PCでカメラのLANポートに接続するIPアドレスを設定します。詳細については、 産業用PCのIPアドレスを設定 をご参照ください。

  3. ロボットコントローラのLANケーブルに接続するRJ45コネクタを、産業用PCのLANポートに差し込みます。詳細については、 LANケーブルの接続 をご参照ください。

  4. 産業用PCでロボットコントローラに接続するIPアドレスを設定します。詳細については、 産業用PCのIPアドレスを設定 をご参照ください。

  5. カメラのIPアドレスを設定 します。

  6. ロボットのIPアドレスを設定 します。

  7. 産業用PCとカメラ、ロボットとのネットワーク接続を確認 します。

LANケーブルの接続

LANケーブルのRJ45コネクタを産業用PCのLANポートに差し込みます。

../../../_images/connection_ethernet.png

産業用PCのIPアドレスを設定

  1. 産業用PCで コントロールパネル ‣ ネットワークとインターネット‣ ネットワークと共有センター ‣ アダプターの設定の変更 を選択し、 ネットワーク接続 画面にアクセスします。

  2. カメラまたはロボットが接続されているLANポートを選択し、右クリックして プロパティ を選択してプロパティ画面にアクセスします。

  3. インターネットプロトコルバージョン4 (TCP/IPv4) ‣ プロパティ を選択してIP設定画面にアクセスします。

    ../../../_images/property_interface.png
  4. 次のIPアドレスを使う をクリックし、 IPアドレスサブネットマスク を入力し、 OK をクリックすると設定が完了します。

    ../../../_images/set_computer_ip.png

    ヒント

    • IPアドレスを必ず1つだけ設定します。

    • サブネットマスクは通常、 255.255.255.0 となります。

    ヒント

    • カメラやロボットに接続されているLANポートの名前は、認識しやすいように変更することをお勧めします。 ネットワーク接続 画面で、LANポートを右クリックして 名前の変更 を選択し、変更を行います。

    • 産業用PCの個々のLANポートは、競合が発生する可能性があるため、同じネットワークセグメントにないことが必要です。

カメラのIPアドレスを設定

  1. 産業用PCでMech-Eye Viewerを起動します。

  2. カメラを選択し、マウスをカメラ情報バーに移動すると、 icon_setting が表示されます。クリックするとIP設定画面に入ります。

  3. 静的IPに設定 を選択し、実際の状況に応じて IPアドレスのタイプ を選択します。カメラのIPアドレスとサブネットマスクを入力してから、 適用 をクリックします。すると、設定が完了します。

    ../../../_images/static_ip.png

    ヒント

    • IPアドレスを必ず1つだけ設定します。

    • ローカルインフォメーション では、カメラに接続されている産業用PCのネットワークカードのIPアドレスとサブネットマスクが表示されます。カメラのIPアドレスとサブネットマスクは、ここの情報に基づいて設定することができます。

ロボットのIPアドレスを設定

ロボットのマニュアルを参考にしてロボットのIPアドレスを設定します。

産業用PCとカメラ、ロボットとのネットワーク接続を確認

産業用PC、カメラ、ロボットのIPアドレスが設定できたら、それらの間のネットワーク接続を確認する必要があります。手順は以下の通りです。

  1. ショートカットキー「Window + R」で実行画面を表示します。

  2. 名前cmd と入力し、 OK をクリックします。

  3. コマンドウィンドウに ping XXX.XXX.XX.XX と入力し、 Enter をクリックしてコマンドを実行します。

    ヒント

    XXX.XXX.XX.XXは、実際に設定されたカメラまたはロボットのIPアドレスとなります。

  4. コマンドの戻り値を確認し、IPアドレスとの通信が正常であるかどうかを判断します。

    • 正常に通信した場合、以下のメッセージが表示されます。

      XXX.XXX.XX.XXにPingを送信しています 32バイトのデータ:
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:バイト数=32 時間<1ms TTL=128
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:バイト数=32 時間<1ms TTL=128
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:バイト数=32 時間<1ms TTL=128
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:バイト数=32 時間<1ms TTL=128
    • 通信が正常に行われない場合(IPアドレスの競合が原因の可能性あり)、以下のメッセージが表示されます。この場合、IPアドレスの再設定が必要になります。

      XXX.XXX.XX.XXにPingを送信しています 32バイトのデータ:
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:宛先ホストに到達できません。
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:宛先ホストに到達できません。
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:宛先ホストに到達できません。
      XXX.XXX.XX.XXからの応答:宛先ホストに到達できません。