多重モデル

本節で扱う多重モデルは、名前通りに複数のモジュールを繋ぐことで異なるモジュールの認識機能を統合します。

多重モデルの使用例

複数の認識が必要な場合に使用されます。例えば、対象物欠陥の分割と欠陥分類を実行するプロジェクトでは、欠陥セグメンテーションと画像分類を連結した多重モデルを使います。これによって二つのプロジェクトを作成する必要がないので、トレーニングと認識にかかる時間を短縮できます。多重モデルを使用する前に、 初めてのモデルトレーニング をお読みください。

多重モデルの種類

../../_images/concatenation.png

多重モデルプロジェクト作成手順

本節では、 欠陥検出欠陥分類 を行う多重モデルのサンプルプロジェクトを作ります。

このプロジェクトは、以下二つのアルゴリズムを連結します。

  1. プロジェクトを新規作成する

    ホーム画面の プロジェクトを新規作成 をクリックし,パスを指定して名前を入力し、新しいプロジェクトを作成します。

    ../../_images/new_project.png
  2. 欠陥セグメンテーションモジュールを追加する

    画面右側モジュールバーの icon_add をクリックし、 欠陥セグメンテーション を選択してから OK をクリックします。

    ../../_images/add_new_module.png
  3. 画像をインポートする

    画面左上の インポート をクリックし,画像やフォルダ、またはデータセットのパスを選択してインポートします。

    ../../_images/import_images.png
  4. ROIを選択する

    icon_roi をクリックして ROIツール を使って、画像のROIを指定します。これによって、背景の干渉を減少し、処理時間を削減することができます。

    ../../_images/roi.png
  5. 画像にラベルを付ける

    データセット内のOK画像と欠陥を含むNG画像にラベルを付けます。 NG画像に対して icon_tool を右クリックし 、欠陥の形に合わせたツールを選択し、画像内のすべての欠陥にラベルを付けます。また、 icon_eraser をクリックすれば修正モードに入り、ラベル付けたエリアを修正することができます。

    ../../_images/label_data.png

    OK画像を右クリックして、 OKに設定 を選択します。

    ../../_images/label_ok.png
  6. モデルをトレーニングする

    右下の トレーニング をクリックしてトレーニングを開始します。

    ../../_images/training_chart.png
  7. モデルを検証する

    モデルトレーニング終了後、検証 をクリックして、 検証結果 のタグに入り結果を確認します。

    ../../_images/result_verification.png
  8. 画像分類モジュールを追加する

    欠陥セグメンテーションモデルの精度を確認したら、画面右上のモジュールバーで + をクリックして、画像分類のモジュールを追加します。

    ../../_images/add_module.png
  9. 画像データを画像分類モジュールにインポートする

    前工程の欠陥セグメンテーション結果をインポートします。インポート を押して、ポップアップ画面から必要のデータを選択して OK を押します。

    ../../_images/data_source.png
  10. 画像分類のラベルを作成してラベルを付ける

    画像分類 モジュールを使ってラベルを付ける前に、まず右側の + をクリックしてラベル付けタグに入ります。対象物のカテゴリーによってラベルを追加します。その後、ラベル付け画面左側のカラーブロックをクリックして、各画像にラベルを付けます。

    ../../_images/label.png
  11. モデルをトレーニングする

    デフォルトのパラメータを使用し、下の トレーニング をクリックしてモデルのトレーニングを開始します。

    ../../_images/training_chart_classification.png
  12. モデルを検証する

    モデルトレーニング終了後、検証 をクリックしてモデルの結果を確認します。

    ../../_images/validation.png
  13. モデルをエクスポートする

    最後に、右側の モデルをエクスポート をクリックして、トレーニング後のモデルをプロジェクトフォルダにエクスポートします。

    ../../_images/model_files.png