Mech-Eye SDK 2.0.2 更新説明¶
Mech-Eye SDK 2.0.2 バージョンの新機能と最適化、問題修復について説明します。
新機能¶
Mech-Eye Viewer¶
接続済み状態の表示¶
GenICam 対応のソフトウェアに接続されているカメラが カメラリスト に 接続済み と表示されます。
Mech-Eye Viewer にこのカメラを Mech-Eye Viewer に接続するには、まず GenICam 対応のソフトウェアの接続を切断する必要があります。
Mech-Eye API¶
2D 画像と深度画像リマップ方法とサンプルプログラム¶
Mech-Eye API 2.0.2 では、2D 画像と深度画像のリマップメソッドを追加し、対応するサンプルプログラムを提供します。
これらのメソッドを呼び出すことで、マスクに覆われた 2D 画像と対応する深度画像を入力してマスク内の領域に対応する点群を取得することができます。
対応するサンプルプログラムは、カメラの ROI 機能によって 2D 画像のマスクを設定し、前回に取得した画像データでマスク内の領域に対応する点群を生成することが可能です。ローカルに保存した 2D 画像(マスクが覆われたもの)と深度画像をインポートして点群を取得することもできます。
新規メソッド:
C++:
マスク内の領域に対応する白色点群を取得:ErrorStatus MechEyeDevice::getCloudFromTextureMask(const DepthMap&, const ColorMap&, const DeviceIntri&, PointXYZMap&)
マスク内の領域に対応するカラー点群を取得:ErrorStatus MechEyeDevice::getCloudFromTextureMask(const DepthMap&, const ColorMap&, const DeviceIntri&, PointXYZBGRMap&)
C#:
マスク内の領域に対応する白色点群を取得:ErrorStatus MechEyeDevice.GetCloudFromTextureMask(mmind.apiSharp.DepthMap, mmind.apiSharp.ColorMap, mmind.apiSharp.DeviceIntri, ref mmind.apiSharp.PointXYZMap)
マスク内の領域に対応するカラー点群を取得:ErrorStatus MechEyeDevice.GetBGRCloudFromTextureMask(mmind.apiSharp.DepthMap, mmind.apiSharp.ColorMap, mmind.apiSharp.DeviceIntri, ref mmind.apiSharp.PointXYZBGRMap)
Python:
マスク内の領域に対応する白色点群を取得:Device.get_cloud_from_texture_mask(self, depth, textureMask, intri)
マスク内の領域に対応するカラー点群を取得:Device.get_bgr_cloud_from_texture_mask(self, depth, textureMask, intri)
新規サンプルプログラム
新規 C ++サンプルプログラムを使用して HALCON から読み取れる点群を保存する¶
Mech-Eye API 2.0.2 では、C++ サンプルプログラムを追加し、Mech-Eye API によって HALCON の読み取れる点群を取得 できます。このサンプルプログラムでカメラから点群を取得することは HALCON より速度が速い上、カラー点群を取得することも可能です。HALCON で点群を読み取れば次の処理に進むことができます。
機能の最適化¶
カメラの撮影速度の最適化¶
カメラファームウェアを 2.0.2 バージョンにアップグレードすれば、カメラの撮影速度は改善されます。
Nano(V3)と NANO(V4)Accurate コーディングモードの効果の最適化¶
Nano(V3)と NANO(V4)シリーズカメラのファームウェアを 2.0.2 バージョンにアップグレードすると、コーディングモード を Accurate に設定すればさらに質の高い点群を取得できます。また、多重反射などの複雑な条件では、外れ値も少なくなります。
Mech-Eye Viewer¶
カメラ IP アドレス設定機能の最適化¶
Mech-Eye Viewer 2.0.2 では、IP アドレスの設定 を最適化しました。カメラに接続されている IPC ネットワークの IP アドレスとサブネットマスクが自動的に表示され、カメラ バーの ネットワークカード を IPアドレスクラス に名前を変更しました。
キャリブレーションボードの型番の追加¶
カメラの内部パラメータをチェック ツールのオプションに、CGB シリーズのキャリブレーションボードの型番を追加しました。
問題の修復¶
Mech-Eye Viewer 2.0.2 では、以下の問題を修復しました。
ROI を設定するとき、ROI の寸法を調整するためにアンカーポイントをドラッグすると ROI の位置も変化する問題を修復しました。
2Dカメラを表示、パラメータを設定 ウィンドウで ビューオン をクリックすると表示された画像がウィンドウにフィットしない問題を修復しました。
パラメータ値を変更するときにクラッシュが発生する問題を修復しました。
ツールバーの その他のツール をクリックし、表示されたウィンドウで パレット満杯シミュレータ にチェックを入れると、カメラファームウェアをアップグレード と カメラコントローラー も同時に表示される問題を修復しました。
カメラの生データを読み込んで起動した仮想カメラの IP アドレスが変更できないが IP アドレス設定ウインドウが表示される問題を修復しました。
深度画像アナライザー ウィンドウで左下から右上に線を引くと右のグラフに左上から右下までの深度変動を表示する曲線が生成された問題を修復しました。